認定審査要綱(認定申請者要綱)
症例評価の基準(続き)
症例の自己評価
指定された5症例は自己評価表に則り自己評価を行い、自己評価表の診断・治療目標の設定・治療方針と方法・治療期間・難易度については、別途審査症例考察記載用紙に記載して、審査日の1週間前までに症例の記録とともに提出する。
資料について
・レントゲン写真、顔貌写真、口腔内写真、模型については、資料の質に関して
・トレースについては、正確で綺麗なトレースがされているかどうか
・トレースの重ね合わせについては、正確な重ね合わせができているかどうか
治療結果について
1.レントゲン写真及び顔貌写真、口腔内写真から評価する項目
(1)顔貌のバランス
・軟組織のバランスはとれているか
・閉唇時に口腔周囲筋は安寧な状態にあるか
・閉唇時の口腔周囲筋の緊張がとれる方向に治療が行われたか
(2)上下前歯の位置、傾斜
・審美的、機能的に問題が無いかどうか
(3)歯根の平行性
・歯根の平行性に乱れはないかどうか
(4)歯根吸収の程度
・著しい吸収がないかどうか
2.模型及びレントゲン写真から評価する項目
(1)歯列弓形態
・歯槽基底と調和がとれた形状をしているか
・左右の対称性はとれているか
(2)個々の歯の位置付けとトルク
・隣接歯とのコンタクトのズレがないか
・歯間空隙がないかどうか
・隣接歯との辺縁隆線の高さのズレがないか
・臼歯部の頬側咬頭と舌側咬頭の高さの関係が適切か
(3)咬合状態(前歯部、犬歯関係)
・Overjet、overbite、前方ガイド、側方ガイドは良好かどうか
(4)咬合状態(臼歯部近遠心的関係)
・臼歯部の近遠心的対合関係は適切かどうか
(5)咬合状態(臼歯部頬舌的関係)
・臼歯部の頬舌的対合関係は適切かどうか
・臼歯部における咬合接触が適切かどうか
診断について
(1)治療目標の設定
・適切な治療目標が選択されているか
・抜歯・非抜歯の判断に妥当性があるかどうか
(2)治療方針と治療方法
・治療方針と治療方法が一致しているかどうか
(3)治療期間と難易度
・症例の難易度と治療期間に妥当性があるかどうか