会長挨拶
適切な歯科矯正治療の普及を目指して
〜歯科矯正領域に関わる矯正歯科統一専門医制度について〜
日本矯正歯科協会会長 和島武毅
会員の皆様はじめ関係各位には日頃より当会の運営にご協力頂き改めて感謝申し上げます。
当会は、我が国の矯正治療の質の向上に努め、良質の医療を社会に還元するという理念のもとに適切な歯科矯正治療の普及を目指して活動して参りました。矯正歯科領域の専門医制度に関わる5団体懇談会においては、2017年5月1日の第1回目の開催から協議を重ね、2019年8月14日に日本矯正歯科専門医機関が設立されました。そして、2020年10月5日に第一回の統一矯正歯科専門医審査が行われ、統一矯正歯科専門医が輩出されています。現在、厚生労働省から委託され歯科における専門医制度を統括している日本歯科専門医機構の認証を得て「国が認める専門医」となるべく協議をしているところです。しかしながら一方で、新型コロナ感染拡大により昨年のJIO,
JSO学術大会が中止になるなど各事業に影響が出ています。今年の4月25日には第3回目の緊急事態宣言が発出され、全国的に第4波の拡大期が懸念されている状況ですが今年は学術大会をオンラインで開催し、日本矯正歯科専門医機関の矯正歯科領域に関わる他団体の先生と現状の矯正歯科環境と今後の取り組みについて考えていきたいと思います。
現在も消費者庁や厚生労働省などに矯正歯科領域の医療クレームなどが多数寄せられています。引き続き臨床の質が担保され、社会に責任を果たせる公の歯科矯正領域の専門医制度を実現することで矯正歯科環境改善ができればと考えています。さいごに、矯正歯科領域に関わる各団体と引き続きこれまで以上に協力しながら、新しい矯正歯科領域の専門医制度を国民に周知できるようこれまで以上に尽力していきたいと考えています。
今後とも当会へのご支援、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
2021年4月25日
当会へのご意見、ご要望等がございましたら事務局までご連絡いただけましたら幸いです( メールアドレス jio@iva.jp)。