学術大会報告
後援: | 特定非営利活動法人日本歯科矯正専門医認定機構(JBO) |
今年のJIO学術大会は、昨年に引き続き日本歯科矯正専門医学会(JSO)との合同開催でアルカディア市ヶ谷私学会館 霧島の間にて開催されました。
今回の共通テーマは「適切な歯科矯正治療の普及を目指して」と題し、午前中のJIOの部では歯科矯正領域における診療ガイドラインに関する講演が行われました。
長野県上田市の大野秀徳先生が1.治療開始時期に関するクリニカルクエスチョンの設定 2.文献的考察と診療ガイドライン作成の現状 に関して発表されました。2014年に日本医療機能評価機構であるMinds(マインズ)から発行された『診療ガイドライン作成の手引き2014』にのっとり、歯科矯正領域における初めてのガイドライン作成にあたり、一から勉強して取り組んだと言われた先生のご尽力が伝わるすばらしい内容でした。
このガイドラインが今まさに、後一歩のところまで来ているそうです。適切な歯科矯正治療の普及は歯科矯正に関わる全ての人にとって有益であるはずです。このガイドラインがその足がかりとなることを歯科矯正に関わる一人として切に願います。
大野秀徳 先生 |
研究報告
「歯科矯正領域における診療ガイドライン」
大野 秀徳 先生(長野県上田市開業)
・抄 録
また、質疑応答の時間では先日発刊されました『学びなおしEBM(クインテッセンス出版)』の著者 豊島義博先生から、ガイドラインやEBMに関する世界、日本の現状等についてのお話も伺うことができました。
豊島義博 先生 |
今回、午前の部の最後の時間は、症例呈示質疑応答の時間を設け、より活発な意見交換がなされました。