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第四回 認定審査報告

日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)第四回認定審査報告


 2007年10月4日(木)午前8時より午後5時まで、アルカディア市ケ谷(私学会館)にて第4回認定審査が行われました。

JBO委員による資料の評価
 
 はじめに、各症例に対して申請者自身が記入した自己評価表を提出していただきました。その後、当機構の広末善久委員・天野憲人委員の他、宮下勝志審査委員・星隆夫審査委員・大野秀徳審査委員により資料などの評価が行われ、審査は宮下・星・大野審査委員とともに、与五沢文夫審査委員長・藤田邦彦審査委員・三瀬駿二審査委員が行いました。

審査をおこなう、与五沢審査委員長(左)と
三瀬審査委員
宮下審査委員(左)と藤田審査委員

 今回、第三者委員として、JIOならびにJBO顧問でもある福岡県歯科医師会副会長 中村直先生(第三者委員長)、日本歯科大学新潟生命歯学部より派遣された総合診療科・教授 渡邉文彦先生、医療法人ひらの亀戸ひまわり診療所(東京都)・事務長・メディカルソシャルワーカー 高山俊雄氏、歯科医師(口腔外科)でもありJBO顧問弁護士でもある西尾法律事務所・弁護士 植松浩司先生が出席され、審査および口頭試問に加わりました。

第三者委員
第三者委員長 福岡県歯科医師会副会長
中村直先生(JBO顧問)
日本歯科大学新潟生命歯学部
総合診療科・教授
渡邉文彦先生
医療法人ひらの亀戸ひまわり診療所
事務長・メディカルソシャルワーカー
高山俊雄氏
西尾法律事務所・弁護士
植松浩司先生 (JBO顧問弁護士)

また、日本歯科医学会から派遣された常任理事 佐藤田鶴子先生により、オブザーバーとしてのご臨席を賜りました。このほか、審査会へのオブザーバーとしての招聘状を日本歯科医師会、日本成人矯正歯科学会、日本矯正歯科学会それぞれの会長宛にお送りいたしましたが、日本歯科医師会、日本成人矯正歯科学会の2団体からは、事前に所用のため出席できない旨の丁重なご挨拶文を頂戴しました。 当日、週刊日本歯科新聞編集部 冨田真人記者から取材を受けました。この取材に対応するため、日本歯科矯正協会(JIO)から深町博臣会長が出席されました。

日本歯科医学会常任理事 佐藤田鶴子先生(右)にご説明する深町会長

 今回の審査においては、(1)100症例中の5症例の審査と、(2)「指定10未治療症例評価」2年経過時点での10症例中3症例の審査が行われました。

 (1) 認定審査委員会が、申請者から提出された治験例100症例リストの中から5症例
    を選択し、申請者に通知する手法による「100症例中の5症例の審査」について
  • 前歯部の被蓋関係の仕上がりから顧みて、治療開始前にtooth size ratioを十分に分析し診断しておくことを望む意見が出されました。
  • 効率の良い矯正治療を目指しているかどうかが問われる申請者も見受けられました。矯正治療のプロとして先見性をもって、患者さんの利益のためにも無駄な行為を省き、効率的な治療計画を立てるよう心がけて頂くことを望む意見が出されました。
  • とくに、総額費用設定方式ではなく、治療期間に連動した費用設定方式は、治療期間延長に伴って総治療費が定かとなり難いため、金銭上のトラブルが生じないように、治療期間についての予測並びに予測と異なった場合の費用について、治療開始前に充分な説明を行なうことを望む意見も出されました。
(2) 指定10未治療症例評価の2年経過時点での3症例の審査について
  • 2005年9月29日から指定10未治療症例評価(動的治療を2005年4月1日以降に開始した10症例)による審査を申請した4名につき、2年経過時点での指定10症例中3症例の審査を行いました。審査のために無理やり装置を撤去するような、患者さんにとって不利益とならないような配慮により、本審査は、さらに半年後の2008年3月19日を予定しております。今回は、指定10症例の中からすでに動的治療を終了している3症例を持参していただき、「100症例中の5症例の審査」と全く同様の症例評価ならびに口頭試問を行いました。
  • 治療の急ぎすぎにより、個々の歯軸の仕上げが不足しているケースがあったほかに、ブラケットの特性を考慮した歯牙のトルクコントロールを行なうことを望む意見が出されました。
  • ここでもやはり、前歯部の被蓋関係の仕上がりから顧みて、治療開始前にtooth size ratioを十分に分析し診断しておくことを望む意見が出されました。
口頭試問会場

 認定審査の最終判定は審査委員に当機構代表委員と副代表委員が加わり、上記の事柄を総合的に判断して行われました。
 審査の結果、100症例中の5症例の審査を申請した4名が新たに認定歯科矯正専門医として認定されました。

 

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